前回、重い話だったので、今回は、軽い話にしたいと思っている。組織の長になると様々な売り込みの電話がかかってくる。私は自分で言うのもなんだが、電話をとるのが早い。社会に出た時に、新人の自分自身に課した最初の、目標が、「一番早く電話に出ること」だった。その名残で、今でも電話が何回も鳴っているのが許せないのだ。そうするとすぐ、「社長さんいますか?」という売り込みに遭遇してしまうことが多くなる。しかも、すごくしつこいのだ。まだ、会社に関係するものはいいのだが、個人の資産運用や○○相場などの売り込みが圧倒的に多い。しかも、断ろうとすると「お金が欲しくないの」とか「じゃー今から行きます」と強引にアポイントを取ろうとしたり、逆切れしたり、はっきり言って苦痛だけの時も多い。
しかし、私が一番頭にくるのが、何度も何度も同じことの繰り返しだけで成長していない人だ。同じ声で、同じ内容を2日も空けずに電話してくる。ひどい時は、同じ日に2回も同じ人物からかかってくる。もちろん電話営業は、私自身もコンサルタント会社の時にやった。飛び込み営業もやった。大変さは身にしみてわかっているつもりだ。でも、何の工夫もしないで、ただリストをつぶしているだけの営業マンは許せない。逆切れする時間があるんだったら工夫しろ。リストを潰すだけでなく、もっと効率的、効果的にやるべきことややれることはあるだろう。
経営者と初めて話しているのに、売り込みが失敗したら逆切れというのは、まず、おかしいだろう。私が、電話営業をしていた時は、社長と話せる確率なんて、最初は1%に満たなかった。社長に怒られても話せただけで嬉しかった位だ。そりゃ先方の名前も知らずに、知らない人から『社長さんいますか?』なんて言われても、会社の大小問わず、まともなスタッフなら、新人でもない限り、社長には取り次がないだろう。じゃあ、どうしたかというと、今みたいにインターネットという便利なものもなかったから、四季報や企業総覧片手に『●●社長』と名指しで電話するようにした。すると5%位は電話で話せるようになってきた。さらに、もっと効率を上げるために、『社長不在の場合』は人事の担当役員の名前を確認して、その人にも次回アポイントを求めた。それで、担当責任者の人であれば、かなりの確率で話せるようになったのだ。これは、ほんの一部で、同じことの繰り返しではなく、少しでも効率的にできないかといろいろ工夫を試みた。その工夫を試みるというエネルギーがコンサルタントや経営者としての今の私の感覚に役立っているのではないかという実感がある。だから、何の工夫もなく、何の成長も感じられない電話は聞いていて頭にくる。『あなたは、この仕事を何の工夫もなく一生続けるつもりなのか?それでいいのか?もし、あの時工夫するということを考えずに、言われたことだけを機械的にこなしていたとしたら、いったい今自分はどうなっているだろう』と、過去の自分に問いかける。そして思わず『電話営業マンの君、ちょっとは工夫しなさい。そしたら、1分やるから・・・』と3回程言ったことがあるが、その後、電話をかけてきた営業マンはまだ一人もいない。
・・・・・でも、いつも不思議なんだけど、営業時間中に財テクの話を熱心に聞く経営者で、財テク出来るほど儲かっている人っているのかなあ・・・