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日本経済新聞

2005年4月7日

いきいきライフ
めざせ料理人

第二の人生は食の世界で。サラリーマン生活に区切りを付け、調理学校などで「イロハ」を学び、料理人の道に進む中高年男性が増えている。料理好きが高じたり、食の大切さを痛感したりと動機はさまざま。自分の店を持つことを夢見て、畑違いの人々が挑戦を続けている。
鶴見憲二さん(54)は昨年11月、さいたま市の住宅街に洋食店「キッチン・チュテアモス」を開いた。店名は「うち解けた言葉で楽しく話そう」の意。こぢんまりとした店内はどこか家庭的だ。
鶴見さんは鉱山技師として大手企業に30年間勤めた。退職までの5年間は岐阜県の鉱山に単身赴任。寮では賄いの食事を断り自炊を通した。昔から料理には興味があった。本やテレビで紹介された料理を作ったり、外食で気になったメニューを再現したり。だが「単身赴任だと批評してくれる人がいない」。いつかは自分の店を持ちたいと思うようになり基礎から学んだ。
門をたたいたのが、飲食店の開業を支援するリライブ・フード・アカデミー(東京・豊島)。調理実習から店のコンセプトやメニュー作りまで、1年半みっちり学んだ。「ハンバーグなんてどの店も一緒」。講師に何度も突き返された末に誕生したのが「”ぶつ切り”きのこ&山芋入り特性ハンバーグ」。今では店のランチメニューの定番だ。
「流されずに人生の第二幕を歩んでいきたい」。鶴見さんは利益を追求するより、自分の料理を喜ぶ客の姿を心の糧にしている。

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