カフェオーナーになる方法4つ!必要な準備や育成スクールの学費は?
目次
「カフェオーナーになりたい!」と思っていても、「何から始めたら良いのか分からない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、雇用形態をはじめ具体的な開業手段や実際の業務内容など、カフェオーナーになるまでの道のりについてまとめてみました。
カフェオーナーの魅力とは?
当校の卒業生に「カフェオーナーの魅力は?」と聞いたところ、下記のような回答が返ってきました。
▼カフェオーナーの魅力
- 自分の店舗が持てて、一国一城の主になれる
- 働き方を自由に決定できる
- 人脈が広がる
- 他の飲食店よりも少ない資金で開業できる
- 必須の資格が「食品衛生責任者」だけなので、開業のハードルが低い
- 店舗の規模が小さければ、従業員を雇わなくても自分1人だけで経営が成り立つ
中でも多かったのが「自分のカフェを持てた喜び」です。
一方、「カフェオーナーを継続できている理由は?」という質問に対しては「やりがい」という回答が多数派でした。
自分だけの店舗を手に入れたからこそ、OLやサラリーマン時代には味わえなかった「やりがい」を感じているのでしょう。
カフェオーナーの雇用形態3つ
カフェオーナーを大きく分類すると、下記の3種類に分けられます。
▼カフェオーナーの種類
- 個人経営店のオーナー:1店舗または少数店舗を自ら経営する
- チェーン店のオーナー:多店舗を経営し、店舗ごとに店長を雇う
- フランチャイズの店舗オーナー:本部のサポートを受けながら店舗オーナーとして働く
すでに会社を経営している方なら別ですが、個人が一からカフェオーナーを目指す場合は「個人経営」または「フランチャイズの店舗オーナー」のどちらかが一般的です。
▼参考コラム
カフェ・喫茶店を個人経営で開業する方法4つ!収入の目安や成功の秘訣は?
カフェオーナーになる方法4つ
カフェオーナーになる方法に厳密な決まりはなく、性別や学歴が問われないのはもちろん国家試験のような高いハードルもありません。
とはいえ、全くの素人がカフェオーナーとして成功できる確率は極めて低いのが実情です。
そこでこの段落では、カフェオーナーになるための一般的な方法4種類をピックアップしたうえで、成功できる可能性や開業後の満足度についても解説します。
▼カフェオーナーになる方法
- フランチャイズのオーナー研修を受ける
- 雇われ店長に応募する
- 個人経営のカフェをセルフで開業する
- カフェオーナー育成スクールに通学する
フランチャイズのオーナー研修を受ける
コンサルタントが受けられるフランチャイズのカフェオーナーは、成功する確率が高い反面「一国一城の主」という実感に欠けるのが難点。
「理想のカフェをオープンするのが夢だった!」という方より、ビジネスや収入を得る手段としてカフェオーナーという職種を選んでいる方が多いようです。
▼フランチャイズのメリット
- 開業までの流れを事前に体験できる
- 成功例を基にしたマニュアル完備なので、リスクが低い
- あらかじめ売上の見通しがついているので、大きく失敗する確率が低い
- スキルを一から学んでから開業できる安心感
- アドバイザーのサポートを受けながら経営できる
▼フランチャイズのデメリット
- 基本コンセプトが決まっているので、自分のスタイルを貫けない
- インセンティブを支払う必要がある
雇われ店長に応募する
厳密に言うと雇われ店長はカフェオーナーではありませんが、経営者の方針によってはメニュー作りや勤務時間などに多少の自由度があるようです。
ただし、個人経営のカフェのように何から何まで自分で決められる訳ではありません。
▼雇われ店長のメリット
- 独立する前に、カフェオーナー業が一通り体験できる
- 開業資金を準備しながら、経営ノウハウが学べる
- 安定した収入を捨てずに、カフェオーナー気分が味わえる
▼雇われ店長のデメリット
- 自由度が限定的で、会社勤めのような縛りがある
- 売上が伸びても給料が増えるとは限らない
- 何かを変更する際、経営者の許可が必要になる
個人経営のカフェをセルフで開業する
コーヒーの淹れ方やメニュー作り、経営戦略までの全てを自力で行うセルフ開業。
カフェでの勤務経験が長く経営のノウハウも持っている、という方であれば成功する可能性は高いでしょう。
しかし、初心者の選択肢としてはおすすめできません。
未経験者が「どうしてもセルフで開業したい!」という場合は、十分な準備期間と資金が必要です。
▼セルフ開業のメリット
- 一から独学で学ぶ分だけ、達成感が高い
- コンセプトやスタイルを妥協する必要がない
▼セルフ開業のデメリット
- 潤沢な開業資金が必要
- 時間に余裕がない人は、途中で挫折しがち
- 運営が滞っても相談する人がいない
カフェオーナー育成スクールに通学する
最も手堅く、満足度も高いのがカフェオーナー育成スクールに通学する方法です。
どの方法でも資金集めと準備さえ怠らなければカフェを開業すること自体は可能です。
しかし、フランチャイズや雇われ店長の場合、理想とするコンセプトを守りつつ自分のスタイルで運営していくことは難しいでしょう。
その点、カフェオーナーの育成スクールであれば必要な専門スキルが身に付くだけでなく、相場の開業資金さえあれば理想のカフェスタイルを大きく変更する必要もありません。
▼カフェオーナー育成スクールのメリット
- ドリンクからフード作成まで、必須の専門スキルが集中的に学べる
- エリアの選定から店舗の内装まで、開業準備の問題点についてアドバイスが受けられる
- 開業後の経営戦略についても相談できる
- 同じ目標を持った仲間ができ、開業後も情報交換ができる
- 理想とするカフェスタイルに極めて近づける分、満足度が高い
▼カフェオーナー育成スクールのデメリット
- 学費がかかる
- 仕事と両立するのが難しいスクールもある
なお、当校では目的に合わせて選べる5つのカフェコースを提供しております。
会社やアルバイトと両立できるカリキュラムになっていますので、ご興味のある方はRE-LIVEフードアカデミーのTOPページをご一読ください。
カフェオーナー育成スクールの学費は?
カフェオーナー育成スクールの学費は、コースが細かく分かれています。
スクールによって学費に大きな幅はあるものの、目安となる相場は下記の通りです。
▼学費の相場
- カフェドリンク全般の作り方:20~25万円
- JBAバリスタライセンスの取得:20~30万円
- スイーツ&カフェドリンク:20~30万円
- カフェオーナー(基本):60~70万円
- カフェオーナー(総合):100万円ほど
店舗エリアの選定から経営戦略までがトータルで学べて、なおかつ開業後のコンサルタントまで含まれているコースの場合、100万円を超えるスクールも珍しくありません。
自分に必要なスキル、学びたい知識などを明確にしておきましょう。
カフェオーナーになるための準備
そもそもカフェオーナーを目指すには、どのような準備が必要なのでしょうか。
この段落では、カフェオーナーになるための準備として欠かせないポイントについて解説します。
必要な資格やスキルは?
カフェオーナーだからと言って調理師免許を取得する必要はありませんし、有資格者を雇う必要もありません。
カフェオーナーにとって必須の資格は、店舗の規模に関わらず「食品衛生責任者」のみ。
ただし、店舗の収容人数が30名を超えると別途「防火管理者」の資格が必要です。
一方、お客様の信頼を勝ち取るために専門的なスキルを学ぶ、リスクを最小限に抑えるために綿密な経営戦略を立てるなど、目的にあった準備も成功に繋がります。
▼参考コラム
カフェ・喫茶店の開業に調理師免許は必要?役立つ資格・スキル・届出を解説
脱サラ後のカフェ開業で失敗する原因7つ!成功者はここまで準備している
必要な開業資金は?
カフェオーナーを目指す方にとって、避けては通れないのが「開業資金」の準備です。
結論から言うと、カフェの開業資金は店舗の「規模」と「スタイル」によって大きく違ってきます。
▼開業資金の目安
- 賃貸物件による独立店舗:1,150万円(10坪・12ヵ月の運転資金を含む)
- 自宅カフェ:760万円(10坪・6ヵ月の運転資金を含む)
- 移動カフェ:470万円(キッチンカーの中古を購入・6ヵ月の運転資金を含む)
上記の通り、同じ10坪のカフェでも賃貸か自宅カフェかによって300万円ほどの差額が生じるのです。
▼参考コラム
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カフェオーナーの仕事内容
カフェオーナーとは経営者であると同時に店舗の責任者でもあります。
ただし、日々の仕事内容は運営スタイルによって異なります。
例えば、個人経営のカフェオーナーであればあらゆる業務をリーダーとしてこなさなければなりません。
▼個人経営カフェオーナーの業務内容
- 開業準備:資金集め/店舗づくり/食品衛生責任者資格の取得/コンセプト設定/メニュー作成など
- 雇用:採用活動/従業員の指導/業務マニュアルの作成など
- 店舗運営:接客/調理/食材の発注/広告宣伝など
- 事務・経理:仕入れや売上の帳簿管理/税務処理など
一方、あくまでオーナーとして資金提供だけを行う場合は、経理業務だけを担当して実際の店舗運営はスタッフに一任する、という方も珍しくありません。
カフェオーナーの勤務時間!1日の流れ
勤務時間は、カフェオーナーが担当する業務の範囲によって異なります。
▼業務スタイル別と勤務時間
- 個人経営や店長兼任の場合:出勤は開店時間の2時間前、退勤は閉店時間の2時間後
- 接客を店長やスタッフに任せる場合:営業時間に捉われず事務作業のみでもOK
つまり、同じカフェオーナーでも「店舗運営に参加する」か「経営のみを担当する」かで、1日のスケジュールが全く違ってくるのです。
例題として、個人経営かつ営業時間が10時〜21時の店舗で働くカフェオーナーの1日について見てみましょう。
▼個人経営カフェオーナーの1日
- 9:00:出勤、開店準備
- 11:00:開店
- 12:00 :ランチタイム
- 15:00:休憩
- 16:00:仕込み
- 17:00:ディナータイム
- 21:00:閉店
- 22:00:事務・経理処理/掃除/翌日の仕込み
- 23:00:帰宅
まとめ
カフェオーナーを目指す道のりには、いくつかの選択肢があります。
いずれもメリットとデメリットが混在していますので、まずは「自分が何を優先すべきか」を明確にするのが先決。
コンセプトや働き方の自由度を優先したい方にはカフェオーナー育成スクールがおすすめです。
一方、収入の安定性と廃業リスクの低さを優先したい方ならフランチャイズや雇われて店長が有力候補となります。