カフェ学校の正しいコースの選び方!開業・バリスタ・パティエでも開業は可能
目次
一口にカフェ学校と言っても、選択するコースによってカリキュラムの内容は千差万別。
中でも独立開業を目指している方の多くが、「コースが多すぎて選べない!」と悩んでいるようです。
そもそも、どのコースに通えばどのようなカフェスタイルが実現するのかイメージできない、という方も少なくありせん。
そこで今回は、オーナー志望のみなさんに向けてカフェ学校が提供しているコースの選び方についてまとめてみました。
カフェ学校のコース選びは理想形とのマッチングがポイント!
「自分だけのカフェをオープンしたい!」という方にとって悩ましいのが学校のコース選び。
どのコースを選ぶかによって、学べるカリキュラムの内容は大きく異なります。
そもそもカフェ業界は飽和状態にあり、開業してからわずか1、2年で閉店に追い込まれる方も少なくありません。
だからこそ重要なのがカフェ学校のコース選び!カフェや喫茶店のスタイルは多様化しており、成功しているカフェには何かしらの強みがあるのです。
▼カフェスタイルの一例
- コーヒー自体にこだわりがある
- 洋菓子のクオリティが高い
- フードに力を入れている
- 猫カフェやドックカフェなど、ターゲットを絞っている
- アートの展示やアイテム販売など、合わせ技を取り入れている
- お家カフェやコーヒースタンドなど、店舗スタイルで個性を演出している
つまり、カフェ学校のコースを選ぶ決め手は、自分が思い描いている理想形とマッチしているかどうか。
自分の理想に近づけるカリキュラム内容でなければ、入学後に「思っていたのと違うかも…」「別コースを学び直した方が良さそう…」といった迷いが生じ兼ねません。
まずは「どのようなカフェを開きたいのか」、しっかりとイメージを固めるところから始めましょう。
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カフェ開業=カフェコースとは限らない!
目的が開業だからと言って、必ずしもカフェコースを選択する必要はありません。
そもそも、喫茶店やカフェを開業するために必要な資格は、「食品衛生責任者」と「防火管理者(収容人数が30名以上の場合)」の2種類のみ。
行政上の資格以外に必須のライセンスはなく、調理師免許も必要ありません。
実際、少数派ながら学校に通わず現場の経験だけを武器に開業しているオーナー様もいます。
つまり、たとえ「パティシエコース」や「ベーカリーコース」でもカフェを開業する事は可能なのです。
カフェ学校のコースにはどんな選択肢があるの?
店舗スタイルが多様化する中、目新しいコースを新設するカフェ学校も少なくありません。
とはいえ、コースのメインテーマを基に大きく分類すると下記の2種類に分けられます。
▼コースの種類
- 開業のノウハウや経営スキルが学べる「オーナー育成コース」
- コーヒーやフードの技術が学べる「スキルアップコース」
開業のノウハウや経営スキルが学べる「オーナー育成コース」
学校によって名称は多少異なりますが、開業のノウハウや経営スキルをメインに学びたい方は、下記のようなコースが適しています。
▼オーナー育成コースの一例
- 独立開業コース
- カフェオーナー育成コース
- 経営プランニングコース
- カフェプロデュースコース
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カフェ開業・経営コースを選ぶメリット・デメリット
オーナーを目指している方のほとんどは、真っ先に「カフェ開業コース」を思い浮かべるのではないでしょうか。
最大の強みは、開業から経営が軌道にのるまでに必要なノウハウがトータル的に学べるという点です。
どの程度の開業資金が必要なのか、オープンへ向けてのプロセスは何から始めるべきなのか、リピーター(固定客)を増やすにはどのようなマーケティング戦略が有効なのか、調理系のスキルに特化したコースでは学べないカリキュラムが幅広く組み込まれています。
▼メリット
- コーヒーの淹れ方、軽食やスイーツなど定番メニューの調理法など「調理の基本」が身に付く
- 資金調達、事業計画書、店舗の選び方、設備の準備、行政の手続き方法など「開業に必要なノウハウ」が学べる
- 仕入れ、マーケティング戦略、回転率、客単価、収支のバランスなど「経営に必要な知識」が習得できる
これに対し、デメリットとしては下記の4点が挙げられます。
▼デメリット
- バリスタやパティシエなど、単独コースよりも割高になりがち
- イタリアンやフレンチなど、高等スキルが求められる調理法は学べない
- 2年間など長期コースが主流で、短期コースを設けている学校が少ない
- 取得できる資格が限られており、焙煎士やバーテンダーなどの専門性が高いライセンスは含まれていない
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コーヒーやフードの技術が学べる「スキルアップコース」
一方、同じカフェ学校でも調理系の技術をメインに習得したい方には下記のような選択肢があります。
▼コーヒー系の一例
- バリスタコース
- 焙煎士養成コース
▼スイーツ系の一例
- パティシエコース
- ショコラティエコース
- スイーツカフェクリエイターコース
▼フード系の一例
- ベーカリーコース
- フードクリエイターコース
- メニュープランニングコース
▼アルコール系の一例
- バーテンダーコース
- ソムリエコース
技術コースを選ぶメリット・デメリット
まずは、カフェ学校でスキルアップコースを選択した場合のメリットについて見てみましょう。
▼メリット
- オーナー育成コースよりもコストが安い
- 1つの分野を深掘りして学べる
- 3ヵ月や6ヵ月など、短期コースを設けている学校が多い
- 比較的スケジュールが緩やかなので、働きながら通いやすい
「学費を抑えたい!」「ムリせず仕事と学校通いを両立させたい!」という方に好まれているのも、スキルアップコースの特徴です。
これに対し、デメリットとしては下記の3点が挙げられます。
▼デメリット
- 資金繰りやコンセプト設定など、開業に関するカリキュラムが含まれていない
- 集客方法や広告宣伝など、マーケティングについて学べない
- 黒字化の方法や価格設定の目安など、経理に関する知識が習得できない
最大の弱点は、開業や経営に関するノウハウがカリキュラムに含まれていないという点でしょう。
つまり、カフェ学校のスキルアップコースは「すでに何らかの店舗経営を経験している方」または「独学で開業・経営に関する知識を習得する自信がある方」に適しているのです。
カフェ学校におけるコース選択のポイント3つ
最近のカフェ学校は、コースを細分化している傾向が見られます。
そこでここからは、「種類が多くて決められない!」という方へ向けて、3つの視点から選ぶ方法についてご紹介しましょう。
▼コース選びのポイント
- 学べる内容で選ぶ
- 取得できる資格で選ぶ
- 1年制か2年制かで選ぶ
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学べるカリキュラムの内容で選ぶ!
コース選びで迷ったら、学べる内容に着目するのも賢い方法です。
資金調達・空間演出・SNSを使った集客方法・ホスピタリティ(接客)・マーケティングを学びたい方の多くは、「開業コース」を選択しています。
これに対し、エスプレッソマシンの扱い方・ドリップコーヒーやサイフォンの入れ方などを学びたい方には、バリスタコースがおすすめです。
焼き菓子のプロを目指すならベイクコース、フードのバリエーションを増やしたいならフレンチやイタリアンの実習が含まれているコースが選択肢になります。
取得できる資格で選ぶ!
最も迷わずに決められるのが、取得できる資格で選ぶ方法です。
下記の通り、資格自体のバリエーションは豊富ではあるものの、1つのコースで取得できるのは基本的に1つだけ。
どの資格が最も有益なのか、店舗のコンセプトに合わせて選択するのがポイントです。
▼カフェ関連の資格
- JBA認定バリスタライセンス
- 焙煎士
- コーヒーマイスター
- コーヒーインストラクター検定
- パティシエ
- 製菓衛生師免許
- 菓子製造技能士
- パン製造技能士
- パンコーディネーター
- パンマイスター
- ソムリエ
- カクテル検定
日中はカフェとして、夜間はバーとして営業する場合はアルコール関連の資格が役立ちます。
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1年制か2年制かで選ぶ!
社会人がカフェ学校に通う際、最大のネックとなるのが仕事との両立でしょう。
カフェ学校のコースは、ほとんどが1年制か2年制かのどちらかです。
1日でも早く開業したい方は1年制、時間をかけてでもムリせずマイペースで学びたい方は2年制を選択しています。
ただし、稀に3ヵ月や半年間の短期集中コースを設けているカフェ学校もあるので、通えるエリアでリサーチしてみましょう。
ちなみに、カフェ学校には「通学」と「通信」の2種類がありますが、より実践的な実技が学べて挫折しにくいのは通学タイプです。
両者の違いやメリット・デメリットについては、下記の記事で詳しく解説しております。
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コース別で目指せる3つのカフェ事例
ここまで、カフェ学校が提供しているコースの選び方について解説してきましたが、「今イチ、具体的にイメージできない…」という方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、どのコースに通えばどのようなスタイルのカフェを開業することができるのか、リアルな事例についてご紹介します。
▼コース別のカフェ事例
- 「開業コース」で叶うカフェスタイル
- 「バリスタコース」で叶うカフェスタイル
- 「パティシエコース」で叶うカフェスタイル
「開業コース」で叶うカフェスタイル
下記の事例は、当校リライブの開業コースを卒業した生徒さんが経営している喫茶店・カフェのスタイルです。
▼開業コースの卒業生が経営しているカフェ
- ユニークなコンセプトを売りにしている
- イベントの開催や他業種とのコラボなどで集客に成功している
- 立地が悪くても馴染みの固定客が多いカフェ
- 座席数が少なくても、焙煎したコーヒー豆の販売などで利益率をアップさせている
いずれも実践的なマーケティング戦略が功を奏し、理想的な利益率を継続しています。
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「バリスタコース」で叶うカフェスタイル
バリスタコースの卒業生が経営しているカフェは、フードメニューからコンセプト設定にいたるまで、コーヒー自体を軸にした経営戦略が要になっています。
▼バリスタコースの卒業生が経営しているカフェ
- コーヒーの味で勝負している
- コーヒーメニューとコーヒーに合うフードメニューを売りにしている
- レアなコーヒーなど、豊富な種類をテイクアウトで提供している
- 実店舗の経営だけでなく、少人数制のバリスタ教室を開いている
お家時間の過ごし方に関心が集まっている近年では、家庭でも本格的なコーヒーを楽しみたいという方が増えているようです。
このような背景から、バリスタ教室はまさにニーズを捉えた経営戦略と言えるでしょう。
「パティシエコース」で叶うカフェスタイル
女性またはカップルをターゲットに絞っているのが、パティシエコースの特徴です。
▼パティシエコースの卒業生が経営しているカフェ
- 女性客が好むインスタ映えのデザートを看板メニューにしている
- お好みのデザートが選べるビュッフェスタイル
- ソファー席限定のスイーツ盛り合わせなど、カップル向けのサービスを売りにしている
社会人の女性はランチの価格にはシビアな反面、スィーツにはお財布の紐が緩む傾向があります。
つまり、高価格帯のメニューをお店の「売り」にすることができれば、たとえ少ない座席数でも黒字化に必要な利益率が確保できるのです。
リライブのおすすめコース
当校リライブでは、バラエティに富んだコースを提供しております。
▼リライブのカフェコース
- スキルアップコース:本格的な調理技術やドリンクの作り方などを、現場のプロから学べる
- プロコース:包丁の使い方、メニューに最適な火加減、ドリンクのレシピ開発などが学べる
- 速成コース:最短9ヵ月の「オーナー達成コース」、最短7ヵ月の「プロ達成コース」から選べる
- オーナー総合コース:プロの製造技術から開業のノウハウまで、トータルで学習できる
- プランニング集中コース:開業準備、店舗運営のノウハウ、立地戦略など経営に特化している
- バリスタコース:コーヒーの基礎からプロのスキルまで、さらに紅茶やカクテルについても習得できる
- ベーカリーコース:直営店舗のシェフブランジェが講師を務め、製パン技術習得から開業のノウハウまで学べる
- スイーツ&フランス菓子教室インストラクター育成コース:焼き菓子や生菓子の調理法、「売れる」商品の開発
当校リライブの最大の強みは、ほとんどのコースに直営店での現場研修が組み込まれている点です。
新宿のオフィス街に3つの直営店舗を構えており、学校で習得したスキルがどの程度通用するのか試せる仕組みになっています。
また、開業関連のコースで特筆すべきは、「開業率」および「3年後の存続率」ともに90%以上の実績を上げているという点でしょう。
オープン後に生じがちな「集客」や「リピーター作り」などの悩みについて、サポートの一環としてアドバイスも行っています。
ちなみに、バリスタ試験の合格率は業界最高水準の90%以上です。
ご興味のある方は、ぜひRE-LIVEのカフェコースの紹介ページをご一読ください。
まとめ
カフェ学校のコースを選ぶ際、最も重要となるのは「何を学べば理想のカフェに近づけるのか」という点です。
まずは「あなたにとって理想のカフェスタイルとは?」という問いに即答できるよう、具体的なイメージを固めておくことが肝心です。
独立の仕方から経営者として必要なスキル・知識を一通り学びたい方は「開業コース」、コーヒーの淹れ方や専門性の高い調理法について学びたい方は「スキルアップコース」、といった具合に目的にあわせて選択しましょう。